黒耀石体験ミュージアム/原始・古代ロマン体験館
MABATAKI Farmでは、長野県長和町で、日本ミツバチの飼育にも取り組んでいます。
ただ、現時点ではまだ十分な採蜜量があるわけではなく、商品として安定してお届けできる段階には至っていません。
それでも、私たちが日本ミツバチを飼育しているのは、日本ミツバチが、この土地の自然環境や生態系の豊かさと深く結びついた存在だと考えているからです。日本ミツバチは、さまざまな花を訪れながら、植物の受粉を助けています。その働きは、農作物だけでなく、地域の草花や木々が次の命をつないでいく上でも、とても大切なものです。ふだん意識されることは多くないかもしれませんが、日本ミツバチは、自然の循環を静かに支えてくれている存在です。
私たちは、その小さな命の営みを、この土地の大切な豊かさのひとつだと考えています。
田畑だけでは、自然は成り立ちません。農業は、作物だけを育てれば成り立つものではありません。
土の中の微生物、まわりに咲く草花、水、森、そしてそこに集まる虫や鳥たち。そうしたさまざまな命がつながり合うことで、健やか環境が保たれていきます。
日本ミツバチも、そのつながりの中で生きている大切な存在です。花があり、安心して飛び回れる環境があり、巣を営める場所がある。
そうした条件がそろってこそ、地域の自然は本来の豊かさを保つことができます。
私たちは、お米やブルーベリーを育てるだけでなく、その背景にある生態系そのものをできるだけ傷めず、むしろ次の世代へつないでいくことを大切にしています。日本ミツバチの飼育も、そうした考えを形にした取り組みのひとつです。
私たちは売る前に、まず守ることを大切にしています。私たちが日本ミツバチを飼育している理由は、採蜜のためだけではありません。
今、いちばん大切にしているのは、地域の中で日本ミツバチが生きていける環境を守ることです。
農業の現場では、効率だけを優先すると、生きものたちが暮らしにくい環境になってしまうことがあります。だからこそ私たちは、農薬や化学肥料に頼らない栽培に取り組みながら、生きものにとっても負担の少ない瑯境を守っていきたいと考えています。
日本ミツバチを飼うということも、ただ巣箱を置くだけではありません。その周りに花があり、水があり、安心して行き来できる自然があることが大切です。私たちは農業を通して、そうした環境を少しずつ守り、育てていきたいと思っています。
はちみつを採るために飼うのではなく、まずはこの土地の自然を守るために飼う。それが、私たちの日本ミツバチとの向き合い方です。
自然を守った先に、本当に価値あるはちみつが生まれる。今はまだ、販売できるほどの量や妃包性にば届いていません。
けれど私たちは、それをただ「足りない」とは考えていません。無理に量を求めるのではなく、まずは日本ミツバチがこの土地で健やかに暮らし、生態系の一部としてしっかり根づいていくこと。
私たちにとって大切なのは、まずその土台です。
その積み重ねの先に、もし安定した採蜜かできるようになったなら、それは単なる ʻʻはちみつ’ʼ ではなく、長和町の自然環境と、私たちの保全の取り組みが形になった恵みだと思っています。
将来お届けできる日か来たときには、そのはちみつを「瞬きヴィーナス」という名前でこ提供していきたいと考えています。
それは、たくさん採れたから売るというものではなく、自然と共に歩んできた時間の中から生まれる、意味ある恵みとしてお届けしたいものです。
日本ミツバチの飼育もまた、MABATAKI Farmが、作物だけではなく、この土地の未来そのものを育てようとしている取り組みのひとつです。